28回日本フィッション・トラック研究会実施報告

 

伊藤久敏

 

28回日本フィッション・トラック研究会は,20031212日(金),13日(土)に,石川県の白山里にて開催された.研究会には下記の18名の出席があり,15件の一般講演,総会,および巡検として手取川ダムと白峰村化石調査センターおよび桑島化石壁の見学を行った.

 

出席者(所属):

荒木俊貴(九州大学),伊藤久敏(電中研),犬塚俊博(金沢大学),猪又 竜(京都大学),氏家雅美(武蔵工大),大平寛人(島根大学),佐藤智也(京都大学),竹内圭史(産総研),田村明弘(金沢大学),永井淳也(島根大学),西村 進(京都自然史研究所),長谷部徳子(金沢大学),東 直矢(金沢大学),本多照幸(武蔵工大),松浦俊輔(京都大学),山田国見(京都大学),山田隆二(防災科研),渡辺 公一郎(九州大学)


 

I.総会(1212174018301311401200実施)の報告

 

1.会計報告

大平会員より収支状況が報告され,承認された.会計監査:山田隆二会員.

 

2.新入・退会員

・退会希望を出された方(2名)の退会が承認された.

・複数年の会費未納に対する会員については,退会の意思を確認した上で,退会とすることが承認された.

 

3.ニュースレター関連

・本年107日にニュースレターNo.16を発送した.その際,会員名簿と会費請求書を同封した.

・論説・総説・研究ノートへの積極的な投稿を行うよう会長からお願いがあった.

・山田隆二編集幹事からニュースレターへの投稿時の書式の指定があった.文章はテキスト形式で,図はjpegもしくはgif形式で印刷サイズが300dpiのものを送付すること.

 

4.原子炉問題

・京大原子炉の休止問題や原研炉の状況について意見が交わされた.

 

5.ニュースレターのWebへの掲載について

・フィッション・トラックニュースレター全目次をWebに掲載した(H15.10.27).

・これまでのニュースレターの著作権は会員にあるので,会員から許可を得たものに限りWeb掲載を行うことになった.

・次号以降のニュースレターは出版後直ちにWebに掲載することになった.

 

6.新体制について

20044月より,以下の体制で運営.

・会長 大平寛人

・委員 伊藤久敏,長谷部徳子,田上高広,山田隆二,渡辺公一郎

任期は20063月まで.

 

7.会則の変更

以下の改正案が承認された.

現行会則「5.   総会は会長が召集し,少なくとも年1回開催する.総会の成立は普通会員の1/5以上の出席を要する.」

改正案「5.   総会は会長が召集し,少なくとも年1回開催する.総会の成立は普通会員の1/5以上の出席(委任状を含む)を要する.」

 

8.投稿規定の変更

総則に以下を追加することが承認された.

(4) ニュースレターに掲載の著作物の著作権は本会に帰属する.

 

9.その他

20048月にオランダで開催される国際FTワークショップに参加する学生会員に研究会から10万円を補助し,あわせて基金を募ることが提案され,了承された.

2008年の国際FTワークショップの開催候補地として日本が立候補することが提案され,当面は情報を収集しながら,その方向で活動をすすめることが了承された.

 

II.見学会(121313001600

15名の参加を得て,電源開発(株)の手取川ダム(ロックフィルタイプ)と同ダム展示館を見学した.次に白峰村化石調査センターおよび桑島化石壁を同センターの作本達也氏の案内で見学した.桑島化石壁から採取された手取層群の豊富な恐竜化石や植物化石などの実物や化石のクリーニング現場などが見学でき,大変有意義であった.

 

以上


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