第27回日本フィッション・トラック研究会実施報告
伊藤久敏
第27回日本フィッション・トラック研究会は,2002年12月14日(土)〜15日(日)にわたり,田上高広会員ほか京都大学関係者のご協力により,同大学地質学鉱物学教室大会議室を主会場に開催された.研究会では下記の22名の出席があり,15件の一般講演,総会,および京都大学の年代測定関連施設と付属博物館の見学会が行われた.
出席者(所属):檀原 徹(京都FT),江口麦彦(京都大),本多照幸(武蔵工大),星 博幸(愛知教育大),猪又 竜(岡山理科大),伊藤久敏(電中研),岩野英樹(京都FT),金森智哉(岡山理大),村井孝至(京都大),村上雅紀(京都大),西村 進(京都自然史研究所),大平寛人(島根大),佐藤智也(京都大),小沢絢子(京都大),角井朝昭(産総研),田上高広(京都大),竹内圭史(産総研),弘原海 清(岡山理科大),山田国見(京都大),山田隆二(防災科研),山口又彦(京都大),山下 透(京都FT)
I.総会(12月14日17:00〜18:00実施)の報告
1.会計報告
大平会員より収支状況が報告されたが,一部訂正が必要であったため,来年度の総会で改めて状況を報告することになった.
2.新入・退会員
下記の3名の方が入会を希望され,承認された.
星 博幸(愛知教育大)
佐藤智也(京都大)
山田国見(京都大)
3.会員名簿の訂正
次回のニュースレター送付時に配布する会員名簿の正確を期すため,名簿の訂正がある場合,伊藤会長もしくは大平会員まで連絡するよう報告があった.
4.次号のニュースレター
伊藤会長より,次号と次々号の編集幹事として山田隆二会員に委嘱したことが報告され,了承された.
5.原子炉問題
京大炉と原研炉の現状についての報告があった.
6.年代標準試料
故松田高明会員の所有していた年代標準試料であるFish Canyon Tuffのジルコン,アパタイト,スフェーンが相当量あるので入手希望の方は伊藤会長まで連絡するよう報告があった.
7.Webの立上げとニュースレターのWebへの掲載について
伊藤会長より,日本フィッション・トラック研究会のホームページを立ち上げたことが報告された.また,同ホームページにニュースレターを掲載したいとの意見が出されたが,著作権の問題等について研究会委員を中心に再度検討することとなった.
8.故松田会員のゼータ値
角井会員より説明があり,次号のニュースレターで故松田会員のゼータ値に関するデータを公表したい旨の報告があった.
II.懇親会
12月14日(土)午後6時30分より四条寺町の料理屋(すき焼き屋)にて行われた.研究会出席者全員が参加し,全員の近況報告を兼ねた自己紹介や海外出張中の長谷部会員の近況報告などが行われた.引き続き,近くのビアホールで二次会が行われたが,こちらも全員が参加し,夜遅くまで懇親を深めた.
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III.見学会
12月15日(日)13:30〜14:30に10数名の参加を得て,2班に分かれて,フィッション・トラック関連設備とK-Ar, Ar/Ar関連設備の見学を行った.引き続き,15:00〜16:30に京都大学付属博物館を見学した.
IV.その他
次回の開催地として金沢近辺の温泉地を希望する意見があった.
以上